インプラントのメリット④
2024年3月23日
第三章
なぜ私がこのブログを書くことを決めたのか
「歯が一本も残っていなくても、取り外し式じゃない固定式の歯をつくることができる。
なんて画期的な治療法なんだろう。」
私がインプラントという言葉を初めて耳にしたのは大学生のときです。
そのころはまだ、インプラントは大学の授業にはありませんでした。
ある時、「歯が抜けても人工歯根をあごの骨の中に植えて噛める技術がある」と、歯科雑誌で見たのです。
当時、海外ではインプラントの臨床成績が20 年を超えるものもあって、たいへん良い結果が出ていました。
私の母は、この当時からすでに総入れ歯を使っていましたので、
母親にインプラントを入れてあげたいという想いもありました。
それで大学を卒業してからすぐにインプラントの研修会に参加して勉強を始めたのです。
インプラントに対する想い
「インプラントは失敗が多い」「インプラントなんて、まだ信用できない」
「材質が信用できるインプラントはまだない」
インプラントについて、そんなふうに誤解している歯科医に出会うと、
なんだかやりきれない切ない気持ちになります。
前章でも書きましたように、入れ歯やブリッジの50 %の生存率は10 年未満であることがわかっています。
この50 %の生存率は、保険内であろうが、保険外であろうが変わりません。
インプラントはというと、10 年で90 %以上が生存しています。
これは、日本国内だけの成績ではありません。世界レベルの成績です。
スウェーデンの医師がインプラントを歯科治療に初めて応用したのは1960 年半ばのことです。
それからすでに40 年以上が過ぎています。
医療は日進月歩。毎日新しい発見があり、進歩してます。
世界には約100 種類のインプラントがあるといわれています。
各メーカーが治療結果や材質、術式について日々研究しています。
インプラントを製造する人たちや、それを患者さんに応用する歯科医たちの努力が
10 年で90 %以上の生存率という結果をつくっているのです。
決してひと時のブームではありません。
そして、これからの歯科治療からインプラントがなくなることは絶対にないのです。
「インプラントはまだ信用できない」という歯科医は勉強不足の何者でもありません。
インプラントの正しい知識を勉強し、正しい術式で埋め込まれたなら間違いなく、
失う前の自分の歯と何ら変わりなく噛める歯をつくることができるのです。
これは世界中の歯科医が実証済みです。
日本には、現在1800 万人の入れ歯使用者がいます。
入れ歯を使われている方々の80 %が入れ歯に対して不満をもっているといわれています。
入れ歯に不満にを持つ人が多い証拠は、入れ歯安定剤の売れゆきをみればわかります。
1997 年に80 億円の売上が2002 年には100 億円を突破しています。
歯科医が作った入れ歯に不満を持ち、市販されている入れ歯安定剤を使って何とか食べているのです。
しかも、満足して使ってるわけでもない入れ歯を使うことによって、あごの骨の寿命を縮めているとしたら…
私はインプラントを使って、1人でも多くの患者さんに噛める喜びをもう一度味わってほしいのです。
そんな気持ちを込めながら、いまこのブログを書いています。