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インプラント治療の流れとは?初診からかぶせ物装着までの全ステップを解説

2026年5月16日

「インプラント治療って、どんな流れで進むの?」

初めてインプラントを検討するとき、多くの方がこの疑問を抱えます。外科手術が伴うと聞けば、なおさら不安になるのは当然のことです。

私は歯科医師として30年以上、通算3000本以上のインプラント治療に携わってきました。その経験から言えることは、治療の流れをしっかり理解している患者さんほど、不安が少なく、結果にも満足されやすいということです。

この記事では、初診からかぶせ物装着まで、インプラント治療の全ステップを丁寧に解説します。ぜひ最後までお読みください。

治療の流れを把握してから、相談する方が安心です

初診カウンセリングでは、各ステップの所要期間・費用・注意点をあなたの状態に合わせてご説明します。「何から始めればよいかわからない」という段階からご相談いただけます。

インプラント治療とは〜基本的な仕組みを理解する

まず、インプラントそのものについて整理しておきましょう。

インプラントとは、失った歯の代わりに顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上にかぶせ物(上部構造)を取り付ける治療法です。基本的に3つのパーツで構成されています。

  • インプラント体(フィクスチャー)…顎の骨に埋め込む人工歯根。チタン製が主流です。
  • アバットメント…インプラント体と上部構造をつなぐ支台部。
  • 上部構造(かぶせ物)…実際に見える人工歯の部分。セラミックなどで作製します。

チタンは骨と結合しやすい性質(オッセオインテグレーション)を持ちます。

この骨との結合が安定することで、自分の歯に近い感覚で噛める、機能的かつ審美的な歯が実現します。入れ歯やブリッジと異なり、隣の歯を削る必要がない点も大きなメリットです。

当院では、世界シェア1位のストローマン、インプラント治療の歴史を切り開いたノーベルバイオケア、ドイツでトップシェアを誇るカムログなど、実績と信頼性の高いメーカーのみを採用しています。長期的な安定性と高い成功率を実現するために、メーカー選びにも妥協はしません。

STEP1〜初診・カウンセリング

すべての治療は、ここから始まります。

初診では、患者さんのお口の状態や全身の健康状態を確認します。「どんな歯を失ったのか」「いつ頃から気になっているのか」「他に持病はあるか」など、丁寧にお話を伺います。

以前、60代の患者さんがこんなことをおっしゃっていました。「他の歯科医院では、説明もほとんどなく、すぐに治療の話になってしまって…」と。初診で感じる不安や疑問は、そのまま放置してはいけません。納得のいく説明を受けることが、治療成功の第一歩です。

初診で確認する主な内容は以下の通りです。

  • 現在の口腔内の状態(歯周病・虫歯の有無など)
  • 全身疾患・服薬状況(糖尿病・心臓病・骨粗しょう症など)
  • 喫煙習慣の有無
  • 治療に対する希望・不安

糖尿病や心臓病などの持病がある方でも、体調の改善と生体モニタリングを行いながら治療を進めることで、対応できるケースが多くあります。他院で断られた方も、まずはご相談ください。

STEP2〜精密検査・診断

カウンセリングの後は、精密な検査に進みます。

インプラント治療において、検査は治療の成否を左右する最も重要なプロセスのひとつです。一般的なレントゲンだけでは把握しきれない情報を、CT撮影によって立体的に確認します。

CT撮影で何がわかるのか

CT撮影では、顎の骨の厚みや高さ、神経・血管の走行位置を3次元で把握できます。

当院では「3Dコンピューターインプラントシステム」を導入しています。CT画像をもとに専用のシミュレーションソフトを使い、インプラントを埋入する位置・方向・深さを事前に緻密に検証します。さらに、そのデータをもとに作製した「ガイド」を手術時に使用することで、シミュレーション通りの正確な手術が可能になります。

インプラントは一度埋入するとやり直しができません。だからこそ、事前の計画が命です。

骨の量が少ない場合の対応

検査の結果、顎の骨が少ない・薄いと判明した場合でも、諦める必要はありません。当院では「骨造成治療」を行うことで、インプラント埋入が可能になります。

  • GBR法…主に下顎に対して行う術式。人工骨や骨補填材を入れ、メンブレンという膜で覆い骨の再生を促します。
  • ソケットリフト…上顎の骨の厚みが6mm以上の場合に行います。
  • サイナスリフト…上顎の骨の厚みが5mm以下の場合に行います。

骨造成は非常に高い技術を要する処置です。どこの歯科医院でも対応できるわけではありませんが、当院では難症例にも積極的に取り組んでいます。

STEP3〜インプラント埋入手術

いよいよ手術です。怖い、と感じる方も多いでしょう。

でも、安心してください。当院では患者さんの負担を最小限に抑えるための取り組みを徹底しています。

「切らない・縫わない・腫れない」フラップレス治療

一般的なインプラント手術では歯肉を切開し、縫合が必要です。しかし当院では、ケースによって「フラップレス(無切開)治療」を採用しています。

歯肉に小さな穴を開けてインプラントを埋入するため、切開も縫合も不要です。処置時間は約10分程度。術後の痛みや腫れも大幅に軽減されます。実際に、術後8割以上の患者さんが痛み止めを飲まずに済んでいます。

歯科恐怖症の方への静脈鎮静法

「手術が怖くて踏み出せない…」という方には、「静脈鎮静法(睡眠無痛治療)」をご提案しています。

鎮静剤を点滴し、半分眠ったような状態で治療を受けられます。全身麻酔に近い効果がありながら、身体への負担は少なく、副作用や後遺症もありません。治療を受けた患者さんからは「寝て起きたら終わっていた」「ストレスフリーだった」という声を多くいただいています。当院の静脈鎮静法は、日本歯科麻酔学会認定医と共に実施しています。

手術当日に食事ができる「抜歯即時荷重インプラント」

抜歯が必要な場合、抜歯とインプラント埋入を同時に行う「抜歯即時荷重インプラント」にも対応しています。手術当日に仮歯が入るため、見た目や食事の心配がありません。治療期間も大幅に短縮できます。

手術時間は埋入本数が1〜2本であれば、正味30〜50分程度です。

STEP4〜治癒期間(骨結合待機)

手術が終わったら、次は待つ時間です。

埋入したインプラントが顎の骨としっかり結合するまで、一定の治癒期間が必要です。この骨との結合を「オッセオインテグレーション」と呼びます。

一般的な目安として、下顎では約3ヶ月半、上顎では約4ヶ月半かかります。骨造成を行った場合は、さらに1〜3ヶ月程度かかることがあります。

当院のインプラントの骨結合率は、上顎で98%、下顎で99%以上です。

この期間中、患者さんにお願いしたいことがあります。

  • 手術部位の歯ブラシは1〜2週間程度避け、うがい薬でケアする
  • 喫煙は傷の治りを遅らせるため、できる限り控える
  • 激しい運動や飲酒は手術当日は避ける
  • 定期的な経過観察に来院する

この期間をしっかり過ごすことが、治療の成功につながります。

STEP5〜アバットメント装着

骨との結合が確認できたら、次のステップへ進みます。

「アバットメント」とは、インプラント体(骨に埋まった部分)と上部構造(かぶせ物)をつなぐ支台部のことです。インプラント体の上にアバットメントを取り付け、かぶせ物を固定するための土台を作ります。

この処置は比較的短時間で完了します。アバットメントを装着した後、歯肉が安定するまで数週間待ってから、型取りへと進みます。

アバットメントの素材や形状は、最終的なかぶせ物の種類や噛み合わせの状態によって選択します。精度の高いアバットメントを使用することで、かぶせ物の安定性と長期的な耐久性が向上します。特にインプラントの場合、天然歯以上に精度が求められます。

STEP6〜上部構造(かぶせ物)の作製と装着

いよいよ最終段階です。

アバットメント装着後、歯科技工士と連携して上部構造(かぶせ物)を作製します。型取りを行い、噛み合わせや色調・形態を精密に調整した人工歯を製作します。

なぜセラミックが推奨されるのか

上部構造の素材選びは、見た目だけでなく機能にも大きく影響します。

保険適用の銀歯では、咬む接触点が2〜3点が限界です。一方、セラミックでは適合精度が高く(30〜40ミクロン)、7〜8点以上の接触点を確保できます。よく噛めるということは、見た目も良いということ。機能と審美は切り離せません。

当院では、トップセラミスト・西村好美氏によるクリエイトにも対応しており、より高品質な仕上がりをご希望の方にはご相談ください。

装着後の調整と確認

かぶせ物を装着した後は、噛み合わせの細かな調整を行います。インプラントは天然歯と異なり、歯根膜がないため、噛み合わせの感覚が少し異なる場合があります。慣れるまでに多少の時間がかかることもありますが、おおむね何でも噛めるようになります。

ご自身の治療スケジュールを、カウンセリングで確認しませんか

治療期間は骨の状態・インプラントの本数・補綴の種類などにより異なります。かわさと歯科・矯正歯科では、お口の状態を検査したうえで個別のスケジュール案をご提示します。

診療のご予約はこちら

治療後のメンテナンス〜長く使うために欠かせないケア

治療が完了しても、ここで終わりではありません。

インプラントは虫歯にはなりませんが、「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病に似た症状が起こるリスクがあります。適切なケアを怠ると、インプラントを支える骨が溶けてしまう可能性があります。

当院の院長は日本歯周病学会専門医・指導医の資格を持ち、歯科衛生士の鈴木朋湖は臨床歯周病学会認定歯科衛生士の上位資格を保有しています。インプラント周囲炎の予防と対策において、万全のサポート体制が整っています。

定期検診の費用は通常2000円程度(レントゲン撮影を行った場合はプラス1000円程度)です。毎月の管理料やクリーニング料については、詳細をお問い合わせください。

日頃のセルフケアでは、歯間ブラシを使った丁寧なプラーク除去が特に重要です。具体的なケア方法は、かぶせ物装着時に歯科衛生士が丁寧にご説明します。

治療期間と費用の目安

インプラント治療全体の期間は、手術方法や骨の状態によって異なります。一般的には、噛めるようになるまで3〜12ヶ月程度かかります。

費用については、健康保険が適用されません。当院での目安は以下の通りです。

  • インプラント治療(トータル)…52万3600円
  • 埋入費用(1歯)…30万円(目安)
  • 上部構造・かぶせ物(1歯)…10万円(目安)

費用は高額に感じるかもしれません。しかし、インプラントの有用性や健康への寄与度、長期的な安定性を考えると、決して高い投資ではないと考えています。

「他院で費用の説明が不明瞭だった」「治療方針に納得できなかった」という方には、セカンドオピニオンも承っています。メールでの相談も受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

まとめ〜インプラント治療の流れを理解して、安心して第一歩を踏み出しましょう

インプラント治療の流れを整理すると、以下のステップになります。

  • 初診・カウンセリング…口腔内・全身状態の確認、希望・不安のヒアリング
  • 精密検査・診断…CT撮影、3Dシミュレーション、治療計画の立案
  • インプラント埋入手術…フラップレス治療や静脈鎮静法で負担を最小化
  • 治癒期間…骨との結合(オッセオインテグレーション)を待つ期間
  • アバットメント装着…かぶせ物の土台となる支台部を取り付ける
  • かぶせ物作製・装着…精密な人工歯を製作し、噛み合わせを調整
  • 定期メンテナンス…インプラント周囲炎の予防と長期的なケア

治療の流れを知ることで、漠然とした不安が具体的な「準備」に変わります。

大阪・北新地エリアにお住まいの方、インプラント治療を検討中の方は、ぜひ一度かわさと歯科・矯正歯科へご相談ください。大阪駅から徒歩5分、北新地駅から徒歩1分、土曜日も18時まで診療しています。

インプラント歴30年以上・通算3000本以上の実績を持つ専門医が、あなたに合った治療計画を丁寧にご提案します。

   ▶ かわさと歯科・矯正歯科のインプラント治療の詳細はこちら

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治療ステップの疑問は、カウンセリングで解消しましょう

JR北新地駅11-21出口 徒歩1分|月・火・水・金・土 診療

著者情報


院長
川里 邦夫

 

資格・所属学会・団体

日本歯周病学会専門医・指導医

顎咬合学会認定医・指導医

SJCD(日本臨床歯科学会)認定医

歯科審美学会認定医

矯正歯科学会

口腔インプラント学会専門医・指導医

補綴歯科学会

臨床歯周病学会認定医・歯周インプラント認定医

接着歯学会

OJ正会員・フェローシップメンバー

AO(アメリカインプラント学会)

AAP(アメリカ歯周病学会)

セカンドオピニオン/個別相談のご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

保険の制度では、セカンドオピニオンとして保険が適応されていませんので、それぞれの医院によって内容が変わってきます。
※知識を聞くことを無料だと思っている方は、他院の保険制度をご利用ください。
※前医院の恨みつらみ、悪口などを申す機会ではございませんのでご理解ください。

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