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ワイヤー矯正中に虫歯になりやすい?歯磨きのポイントを解説

2026年1月21日

 

ワイヤー矯正を始めたばかりの方、あるいはこれから始めようとしている方にとって、「矯正中に虫歯になったらどうしよう」という不安は大きいものです。

実際、ワイヤー矯正中は装置が複雑なため、虫歯のリスクが高まることが知られています。

しかし、正しい知識と適切なケアを行えば、矯正期間中も健康な歯を保つことは十分に可能です。

本記事では、ワイヤー矯正中に虫歯が発生しやすい理由と、その予防法について詳しく解説します。

ワイヤー矯正中に虫歯になりやすい理由

ワイヤー矯正中は、矯正装置を装着したまま日常生活を送るため、どうしても虫歯のリスクが高まります。

その理由を理解することが、効果的な予防の第一歩となります。

矯正装置による清掃の困難さ

ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットという小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かしていきます。

この装置は治療期間中、基本的に取り外すことができません。

そのため、ブラケットの周り、ワイヤーの下、歯と歯の間など、歯ブラシの毛先が届きにくい「死角」がたくさん生まれてしまいます。

特に奥歯のブラケット周りや、歯が重なり合っている部分は、意識して丁寧に磨かないと、あっという間にプラーク(歯垢)が蓄積してしまいます。

食べカスが溜まりやすい環境

矯正装置があると、食事の際に食べ物が装置に絡まりやすくなります。

特に繊維質の野菜や肉類、粘着性のある食品などは、ブラケットやワイヤーの周りに残りやすく、それが長時間歯の表面に留まることで、虫歯のリスクを高める要因となります。

食べカスが残ったままでいると、口腔内の細菌がそれを分解して酸を作り出し、歯の表面を溶かし始めます。

唾液の自浄作用が妨げられる

唾液には、お口の中の酸を中和したり、汚れを洗い流したりする「自浄作用」があります。

しかし、矯正装置が歯の表面を覆っていると、唾液が歯全体に行き渡りにくくなり、その恩恵を十分に受けられなくなります。

特にブラケットの周辺部分は、唾液の流れが滞りやすく、細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。

ワイヤー矯正中の正しい歯磨き方法

矯正中の虫歯予防には、正しい歯磨き方法を身につけることが最も重要です。

ここでは、効果的な歯磨きのポイントを詳しくご紹介します。

基本の歯磨きテクニック

ワイヤー矯正中の歯磨きでは、歯ブラシを斜め45度に傾け、ワイヤーに沿わせるようにして丁寧に磨いていくことが基本となります。

力を入れすぎると歯や歯茎にダメージを与えてしまうため、歯ブラシは鉛筆を持つように握り、優しく小刻みに動かしましょう。

1本1本の歯を20回程度を目安に、丁寧に磨くことが大切です。

ブラケットの周りは特に汚れが付着しやすいため、斜め上、斜め下、正面の三方向から毛先を当てて、念入りに磨きましょう。

磨く順番を決めて磨き残しを防ぐ

毎回同じ順番で磨く習慣をつけると、磨き残しを防ぐことができます。

例えば、「右上の奥歯→上の前歯→左上の奥歯→左下の奥歯→下の前歯→右下の奥歯」のように、あらかじめ順番を決めておくと良いでしょう。

矯正中は装置を取りつけた部分だけでなく、全体をまんべんなく丁寧に磨くことが大切です。

時間をかけて、磨き残しのないようにしましょう。

補助清掃用具の活用

通常の歯ブラシだけでは、矯正装置の細かな部分まで十分に清掃することが難しいため、補助清掃用具を活用することをおすすめします。

**タフトブラシ**は、ヘッドが小さく、ブラケットの周りや奥歯の裏側など、通常の歯ブラシでは磨きにくい部分の清掃に適しています。

**歯間ブラシ**は、歯と歯の間やワイヤーの下の汚れを除去する際に効果的です。

隙間の大きさに合わせてサイズを選びましょう。

**デンタルフロス**も、歯間の清掃に有効ですが、ワイヤーが入っているため通常通りフロスを通すことは難しくなります。

フロススレッダーという補助具を使用すれば、ワイヤーの上から下にフロスを通すことができます。

これらの補助用具を使用することで、手間と時間はかかりますが、虫歯や歯周病の予防効果を高めることができます。

矯正中の虫歯予防に効果的なフッ素の活用

矯正治療中の虫歯予防には、フッ素の活用が非常に効果的です。

フッ素は歯の質を強化し、虫歯になりにくい環境を作ってくれます。

フッ素の虫歯予防効果

フッ素には、主に3つの虫歯予防効果があります。

まず、**虫歯菌の働きを弱める**効果です。

お口の中の虫歯菌は、飲食物に含まれる糖分から酸をつくり出し、その酸が歯を溶かすことで虫歯になります。

フッ素には、この虫歯菌の働きを抑制し、歯を溶かしてしまう酸の量を抑える働きがあります。

次に、**再石灰化を促す**効果です。

歯の表面は、食事の際に脱灰(だっかい)し、再石灰化により元に戻るという働きをくり返しています。

脱灰すると歯の成分が溶け出した状態になり、再石灰化が遅いと虫歯になりやすくなってしまいます。

フッ素は、唾液中に溶け出しているミネラルが歯に沈着するのを促すことで、再石灰化を助けます。

そして、**歯質を強化する**効果です。

歯は主に「ハイドロキシアパタイト」という物質でつくられていますが、この物質は酸に弱く、酸に触れることで歯にとって大切なミネラルが溶け出してしまいます。

フッ素はハイドロキシアパタイトを、「フルオロアパタイト」という酸に強い結晶につくり変えてくれます。

これにより歯の表面が酸に強くなるため、虫歯リスクの軽減が期待できます。

フッ素配合の歯磨き剤と洗口液の選び方

現在はフッ素濃度の高い歯磨き剤も市販されており、継続的に使用することで効率的に虫歯予防ができます。

歯磨き剤のほかにも、フッ素配合の洗口液を併用することもおすすめです。

口の中全体にいきわたるようにすすぎ、歯の質を強くして虫歯を予防しましょう。

矯正治療中は、どうしても複雑な装置のためにプラークなど汚れが残りやすくなるため、フッ素の活用が特に重要となります。

歯科医院でのフッ素塗布

ホームケアでのフッ素使用に加えて、歯科医院で定期的にフッ素塗布を受けることも効果的です。

歯科医院で使用するフッ素は、市販品よりも高濃度のため、より高い予防効果が期待できます。

定期的にフッ素塗布を行うことで、矯正期間中も虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

食後すぐに歯磨きできない時の対処法

外出先や学校、職場など、食後すぐに歯磨きができない状況もあるでしょう。

そのような時でも、適切な対処をすることで虫歯のリスクを抑えることができます。

水うがいとマウスウォッシュの活用

食後すぐに歯磨きができない場合は、まず水でしっかりうがいをし、口腔内の食べかすや糖分を洗い流しましょう。

その後、アルコールフリーのマウスウォッシュを使用することで、細菌の増殖を抑え、口臭や虫歯リスクを低減できます。

特に外食や外出先では、食後すぐのうがいが最も手軽で効果的な対策です。

携帯用ケアアイテムの活用

歯磨きシートやウェットティッシュ(口腔専用)は、外出先でも気軽に使える便利なケアアイテムです。

歯と歯茎をやさしく拭き取ることで、食べかすや汚れを除去できます。

また、歯間ブラシは歯と歯の間の食べかすやプラークを除去できるため、特におすすめです。

持ち運びしやすい小型のマウスウォッシュや歯間ブラシを常備しておくと、外出先でも安心です。

矯正中に虫歯が見つかった場合の対応

万が一、矯正治療中に虫歯が見つかった場合、どのように対応するのでしょうか。

虫歯の位置と進行具合による治療方針

ワイヤー矯正中に虫歯ができた時は、虫歯の位置や進行具合によっては装置をつけたまま治療できることがあります。

ワイヤーやブラケットが邪魔して虫歯治療に影響を与える時は、症状の重症度に関わらず矯正装置を一時的に取り外して虫歯を治療します。

そのため、虫歯治療のために矯正治療を中断する可能性があります。

矯正治療への影響

虫歯が発生すると、当然治療が必要となり、矯正の治療計画に狂いが生じます。

予定通り矯正治療を進めるためにも、歯磨きはしっかりと行いましょう。

矯正治療を一時中断すると、動いていた歯が元の状態に戻り、今までの矯正治療が無駄になってしまうこともあるため、虫歯には十分な注意が必要です。

定期的な歯科検診とメンテナンスの重要性

矯正治療中は、定期的な歯科検診とメンテナンスが欠かせません。

プロフェッショナルケアの役割

毎日のセルフケアに加えて、定期的な歯科医院でのメンテナンスも必要です。

歯科衛生士による専門的なクリーニングでは、セルフケアでは取り除けない汚れや歯石を除去できます。

また、矯正装置の周りの清掃状態をチェックし、磨き残しが多い部分については、適切なブラッシング指導を受けることができます。

早期発見・早期治療の重要性

多くの場合、矯正治療の進行状況をチェックするための定期的な通院時に、歯科医師や歯科衛生士が虫歯を発見します。

「しみる」「痛い」といった自覚症状が出てからでは、すでに虫歯が進行してしまっている可能性が高いです。

だからこそ、症状がなくても、矯正治療中の定期チェックは非常に重要なのです。

まとめ

ワイヤー矯正中は、矯正装置により清掃が困難になり、虫歯のリスクが高まります。

しかし、正しい歯磨き方法を身につけ、補助清掃用具を活用し、フッ素を積極的に取り入れることで、矯正期間中も健康な歯を保つことは十分に可能です。

食後すぐに歯磨きができない時も、水うがいやマウスウォッシュ、携帯用ケアアイテムを活用することで、虫歯のリスクを抑えることができます。

また、定期的な歯科検診とメンテナンスを受けることで、虫歯の早期発見・早期治療が可能となり、矯正治療を計画通りに進めることができます。

かわさと歯科・矯正歯科では、矯正中の歯磨き指導やオーラルケアグッズのご提案も積極的に行っております。

ご不安なことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

美しい歯並びと健康な歯を同時に手に入れるために、日々のケアを丁寧に続けていきましょう。

 

著者情報

かわさと歯科・矯正歯科 院長 川里 邦夫

 

資格・所属学会・団体

日本歯周病学会専門医・指導医

顎咬合学会認定医・指導医

SJCD(日本臨床歯科学会)認定医

歯科審美学会認定医

矯正歯科学会

口腔インプラント学会専門医・指導医

補綴歯科学会

臨床歯周病学会認定医・歯周インプラント認定医

接着歯学会

OJ正会員・フェローシップメンバー

AO(アメリカインプラント学会)

AAP(アメリカ歯周病学会)

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