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歯間清掃

2024年11月3日

歯間清掃はどうすべきか

歯周病学において昨今、歯間部の清掃が重視されている。また、口腔内清掃用具の具備すべき条件として、

①受け入れやすいこと ②効果的であること ③非外傷的であること、の三つが重要である。

 

歯間ブラシについて

デンタルフロスと歯間ブラシはどちらが良いであろうか。

歯ブラシの補助用具としては今まで多くの歯科医師、歯科衛生士がデンタルフロスを勧めてきたように思われる。

Solt DEらのシステマティックレビューによると歯間ブラシは歯ブラシと併用することでプラーク除去効率が上がり、

またデンタルフロスやウッドピックよりも効果的であったとされている。

また、2022年Filippo Grazianiらは被験者をランダムに歯ブラシ単独、歯ブラシとフロス、歯ブラシと歯間ブラシ、歯ブラシとラバーピックの4群に分け口腔清掃を行い、その結果、歯ブラシと歯間ブラシ群、歯ブラシとラバーピック群が、歯ブラシ単独群、歯ブラシとフロス群よりもプラーク除去と歯肉炎症の減少に関して効果的であったとしている。

加えて歯周病患者においてデンタルフロスは歯ブラシのみと比較して、プラーク除去と歯肉炎症の減少に関して何ら利益をもたらさず、これはデンタルフロスには、付加的効果が乏しいという昨今のエビデンスを考慮すれば何ら驚くべきことではないと結論づけている(図1)。

 

図1)

図1)

 

歯ブラシと歯間ブラシ群、歯ブラシとラバーピック群は歯ブラシ単独や歯ブラシとフロス群よりも

プラーク除去と歯肉炎症の減少に関してより効果的であった。

歯ブラシとフロス群は出血の減少に効果が低いことが見てとれる。

 

デンタルフロスと比較して歯間ブラシは歯牙や歯根面に万遍なく触れることができ、プラーク除去効率が高いと考えられる(図2)。

 

図2)

図2)

 

デンタルフロスと歯間ブラシの違いのイメージ。

陥凹部に対してはフロスに比べて歯間ブラシの方が接触できる面積が多い。

 

またそのため、歯間ブラシの具備すべき条件としては中心のワイヤーが細く、歯間に通しても痛みを感じず、毛先は長く伸縮性があり、フロスではアプローチしにくい根面の陥凹部に入って広がり、プラークを落とすことである(図3)。

 

図3)

図3)

 

一般的な歯間ブラシ(左)とクラプロックス製の歯間ブラシ(右)。

クラプロックス製のものは、中心のワイヤーが細く、毛が長いのが特徴である。

 

また、歯頚部ではサルカスの中まで入って行くことも重要である。歯間部の大きさは一口腔全体でどこも一様ではない。

前歯部と臼歯部でもちろん歯間の広さは違うし、個々の部位を取ってみても歯の形や捻転の存在などによって千差万別なのである。よって、個々の部位を計測したり、それに合わせた大きさの歯間ブラシを使用することが理想的である(図4)。

 

図4)

図4)

 

歯間部の大きさを計測するインターデンタルアクセスプローブ(IAP)。

最後に見えている色によって適切なサイズの歯間ブラシがわかる。

 

また、iTOPでは歯間部を計測し、歯間ブラシを通した際の歯肉らの出血をIBI(interdental bleeding index)と呼んでいる(図5)。

 

図5)

図5)

 

歯間部の出血を表すインターデンタルブリーディングインデックススコア。

出血箇所は🔴で示す。

出血箇所や歯間サイズを示すチャートは患者に渡すため、左右逆に表記。

患者に分かりやすいようになっている。

 

歯肉に炎症が存在すれば初めは触れられただけでも出血するが、歯間ブラシを通すうちに歯肉の炎症は消失し、

出血しなくなってくるのである。

 

図6)

図6)

叢生を主訴に来院された61歳の女性。

 

下顎前歯部に叢生がみられ、歯間部には出血が見られた。IBIスコアーは23%であったため、図7の歯間ブラシを選択した。

 

図7)

図7)

iTOP初回時。叢生の強い2・3間はCPS07であった。

 

図8)

図8)

マウスピース矯正を始めると歯間部の大きさに変化が見られ、左下2・3間は2.5mmから、4.0mmに変化した。

歯間ブラシの使用を継続することにより出血部位が減少していった。

 

図9)

図9)

約1年後の下顎前歯部の比較。叢生がかなり改善され、IBIは0%であった。

 

  1. Slot DE, Dorter CE, Van der Weijden GA. The efficacy of interdental brushes on plaqe and parameters of periodontal inframetion : a systematic review. Int J Dent Hyg 2008 : 6: 253-264.
  2. Gennal S, Nisi M, et al. Interdental plaqe reduction after the use of different devices in patients with periodontitis and interdental recession : A randomized clinical trial. Int Dent Hyg 2022;20:308-317.

 

Dental Products News  2024特集号Vol.21  参照

 

大阪市北区曽根崎新1-4-20桜橋IMビル4F

かわさと歯科・矯正歯科

日本歯周病学会専門医・指導医

院長 川里 邦夫

 

歯周病

歯のクリーニング

歯の間の掃除には、デンタルフロスと歯間ブラシが効果的です。
デンタルフロスは、狭い隙間にも対応し、歯間ブラシは、少し広めの隙間や歯肉が後退している箇所を掃除するのに適しています。

どちらも、毎日使用することで、歯垢を効果的に除去し、虫歯や歯周病の予防に繋がります。

デンタルフロス
  • 歯と歯の間に糸を優しく通して、前後に動かしながら汚れを取り除く。
  • 隙間の狭い箇所や、歯ブラシでは届かない箇所に効果的。
  • 両手の中指に巻き付け、親指と人差し指で糸を保持すると、使いやすい。
  • 使いすぎると、歯肉を傷つける可能性があるため、優しく使用する。
歯間ブラシ
  • 歯間の隙間にブラシを挿入し、前後に動かしながら汚れを取り除く。
  • 歯間ブラシが入る隙間がある場合に効果的。
  • ゴムタイプと金属ワイヤータイプがあり、どちらも清掃効果に変わりはない。
  • 適切なサイズを選ぶことが重要で、歯科医院で相談することもおすすめ。
その他
  • 歯間ブラシは、歯根の付近に三角形の隙間がある方、歯肉が後退気味の方、ブリッジをしている方におすすめ。
  • 歯周ポケットやブリッジ周囲の清掃にも適している。
  • デンタルフロスは、狭い隙間や、歯間ブラシの入りにくい箇所におすすめ。
  • 糸ようじは、隙間が広い部分や、歯茎に負担をかけずにケアできるが、狭い歯間には効果がない。
  • ワンタフトブラシは、歯と歯の間を効果的に磨ける、毛先が密集した歯ブラシ型補助清掃用具。
  • 口腔洗浄器は、水流を利用して歯間や歯周ポケットの汚れを落とすのに便利。

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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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