インプラントのメリット②
2024年3月23日
第一章
あなたが知らない入れ歯やブリッジの現実
あなたが、入れ歯やブリッジの治療の現実を知らないことは、とても危険なことだと言えます。
まずは、失った歯を回復させるための入れ歯やブリッジについて説明しましょう。
歯科医院で痛い歯の治療が終わり、銀歯や入れ歯をつくる段階になると、
患者さんから私へ次のような質問がよくあります。
「この歯はどのくらい持ちますか?」この質問が意味することは、次のようなことだと思います。
・ただ単に、どのくらいの期間使えるのか
・保険の歯だと、どのくらいの期間使えるのか
・保険外の高い歯なら、もっと長い期間使えるのか
これらの質問に対して、私には明確な答えがあります。
保険の治療法で治した歯の寿命について考えてみるのです。
保険の治療法が、すべてがダメなわけではありません。
しかし、保険の治療法でつくられた銀歯が何らかの理由により、
一度治療が終わった歯の50%がダメになる年数は次の通りです。
・インレー(銀歯の詰め物)約5年。
・クラウン(銀歯のかぶせ物)約5年。
・ブリッジ(欠損した歯の前後の歯を削り、それを土台としてつくられた固定式の銀歯)約7年半。
入れ歯に関しては、次のようなデータがあります。
・新しく入れ歯を作っても、何らかの理由により、30%の患者さんが入れ歯を使わなくなる平均年数は3年。
・同様に50%の患者さんが入れ歯を使わなくなる平均年数は5年。
・部分入れ歯を入れたことにより、入れ歯のバネをかけている歯(天然歯の場合)の虫歯発生率は4年で93%。
えーっ!こんなに短いの?と感じられるかもしれません。
歯科医である私も、この事実を知ったのはほんの10年前のことです。
歯科医が治療することにより、治療した歯の寿命が短くなっていくのです。
虫歯の治療は絶対に必要です。しかし、歯科医院で治療を受けることで、
あなたの歯の寿命が短くなるという矛盾した結果が、入れ歯やブリッジの治療では毎日起こっているのです。
次のレントゲン写真を見てください
口の中全部のレントゲン写真です。
実はこれ、私の母親のレントゲン写真です。現在74歳です。
ご覧の通り、歯が一本も残っていないため、インプラントを入れています。
はっきりしたことは20年近く総入れ歯を入れていました。その結果がこのレントゲン写真です。
下顎の奥歯にあたる部分の骨の厚みが10mmもありません。
この骨の厚みでは、インプラントを埋入するのはかなり困難です。
世界中のどんなにインプラントを上手に埋入出来る先生にお願いしても、難しい症例です。
正直言って、こうなってしまっては、インプラントでしか手の打ちようがありません。
それにしても、顎の骨がどうしてこんなにやせ細ってしまったのでしょうか。
この顎の骨がやせ細っているのと全く同じ現象が、入れ歯を使っている患者さん全てに起こっています。
これこそ、まさに歯科医がつくった入れ歯による弊害なのです。
入れ歯だと歯を削ることもなく、安全だというのは全くのウソです。
この事実を知っている患者さんは1人もいないはずです。
もしも知っていたなら、安易に入れ歯を入れるはずがありません。
ベテランの歯科医でも、この事実を何人の先生たちが正しく理解し、患者さんに説明してることでしょうか。