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高齢でもインプラントはできる?年齢と骨の状態から考える適応条件

2026年6月8日

「もう年だから、インプラントは無理かな…」

そう思って、あきらめていませんか?

実際に、60代・70代の患者さんから「年齢的に手術は難しいですよね?」というご相談をいただくことは少なくありません。ある70代の女性の方は、他院で「年齢的に難しい」と言われ、入れ歯で我慢していました。しかし詳しく検査してみると、骨の状態は良好で、全身状態も問題なし。無事にインプラント治療を受けていただき、「もっと早く相談すればよかった」と喜んでいただけました。

インプラント治療に、明確な年齢制限はありません。大切なのは「何歳か」ではなく、「骨の状態」と「全身の健康状態」です。この記事では、高齢者のインプラント治療について、適応条件や注意点をわかりやすく解説します。

どの矯正方法が向いているか、カウンセリングでご確認いただけます

ワイヤー・インビザライン・ハイブリッドの適応はお口の状態・歯並びの種類によって異なります。かわさと歯科・矯正歯科では検査結果をもとに、選択肢と費用をご説明します。

インプラントに年齢制限はあるの?

結論から言います。

インプラント治療には、法律や医学的ガイドラインで定められた明確な「年齢制限」はありません。実際に、80歳代の患者さんにインプラント治療を行っているケースも存在します。

ただし、「年齢制限がない」ということは「誰でも必ずできる」という意味ではありません。年齢よりも重要なのは、顎の骨の状態・全身の健康状態・服用している薬の種類など、複合的な要因です。これらを総合的に評価したうえで、治療の可否を判断することが正しいアプローチです。

一方で、下限については目安があります。顎の骨が成長段階にある18歳未満の若年層には、原則としてインプラント治療は行いません。成長とともに顎の位置が変わるため、インプラントが歯並びや咬合に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

上限については、「70歳が目安」と言われることがあります。しかしこれはあくまで目安であり、70歳を超えていても健康状態と骨の状態が良好であれば、治療を受けられるケースは十分にあります。年齢だけで判断するのではなく、精密な検査と医師との丁寧な相談が何より大切です。

高齢者のインプラント治療を左右する「骨の状態」

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療です。

そのため、骨の量と質が治療の可否を大きく左右します。年齢を重ねると、骨密度が低下したり、歯周病によって骨が吸収されたりすることがあります。こうした変化が進んでいる場合、インプラントの埋入が難しくなることがあります。

骨が少ない・薄い場合はどうする?

骨の量が不足していても、あきらめる必要はありません。

「骨造成」という治療によって、骨を増やしてからインプラントを埋入することが可能です。骨造成は高度な技術を要しますが、適切な術式を選択することで、多くの難症例にも対応できます。代表的な術式として、以下の3つがあります。

  • GBR法…主に下顎に対して行う術式。人工骨や骨補填材を入れ、メンブレンという膜で覆って骨の再生を促します。
  • ソケットリフト法…上顎の骨の厚みが6mm以上ある場合に適用。骨補填材を入れるスペースを確保し、骨を造成します。
  • サイナスリフト法…上顎の骨の厚みが5mm以下の場合に適用。より大きなスペースを確保して骨を増やします。

骨造成を伴う治療は、通常のインプラント治療よりも期間が長くなる場合があります。ただし、骨の状態を理由にあきらめる前に、まず専門医に相談することをお勧めします。

骨の状態を正確に把握するために

骨の状態は、CT撮影によって立体的に確認できます。

一般的なレントゲンでは把握しきれない骨の厚みや神経の走行も、CTを活用することで正確に把握できます。これにより、インプラントの埋入位置・方向・深さを事前にシミュレーションし、安全で精度の高い治療計画を立てることが可能になります。

当院では3Dコンピューターインプラントシステムを導入しており、CT画像をもとにシミュレーションソフトで緻密な検証を行ったうえで手術に臨んでいます。人為的なミスを排除し、安全性と正確性を高めるための取り組みです。

高齢者が注意すべき全身の健康状態

骨の状態と同様に重要なのが、全身の健康状態です。

高齢になるほど、糖尿病・高血圧・心疾患・骨粗しょう症などの持病を抱えている方の割合が高くなります。これらの疾患は、インプラント治療の成功率や術後の回復に影響を与える可能性があります。

持病がある場合でも治療できる?

持病があるからといって、必ずしも治療を断念する必要はありません。

たとえば糖尿病の方の場合、血糖コントロールが不十分だと感染リスクが高まります。しかし、体調の改善を図りながら生体モニタリングを行うことで、治療が可能になるケースもあります。他院で「持病があるから難しい」と断られた方でも、当院では対応できる場合があります。まずはご相談ください。

一方で、重度の心疾患・重度の糖尿病・重度の骨粗しょう症など、リスクが非常に高いと判断される場合は、安全を最優先に治療をお断りすることもあります。患者さんの安全を守るための判断ですので、ご理解ください。

服用している薬にも注意が必要

特に注意が必要なのが、骨粗しょう症の治療に使われる「ビスフォスフォネート系薬剤」です。

この薬剤を服用している場合、顎骨壊死のリスクが高まる可能性があるため、インプラント治療の前に必ず担当医師と相談する必要があります。服用中の薬はすべて歯科医師に伝えることが、安全な治療につながります。

高齢者の方が複数の薬を服用しているケースは珍しくありません。お薬手帳をお持ちの方は、初診時に必ずご持参ください。

「目立ちにくい矯正を選びたい」方もご相談ください

マウスピース矯正(インビザライン)は装置が目立ちにくい特徴がありますが、症例によっては適応外となる場合があります。まず検査で歯並びの状態を確認したうえで、適切な方法をご提案します。

診療のご予約はこちら

高齢者インプラントの成功率と骨結合について

「高齢だと、インプラントが骨とうまくくっつかないのでは?」

そう心配される方もいらっしゃいます。確かに、加齢とともに骨の回復力は低下する傾向があります。しかし、適切な診断と治療計画のもとで行えば、高齢者でも十分な骨結合(オッセオインテグレーション)が期待できます。

当院の実績として、上顎のインプラント骨結合率は98%、下顎は99%以上を達成しています。骨と結合しない原因としては、骨密度の低下・糖尿病・歯周病菌による感染・喫煙などが挙げられます。これらのリスク要因を事前に把握し、適切に対処することが成功率を高める鍵です。

喫煙は大きなリスク要因

喫煙は、骨とインプラントの結合を妨げる大きな要因です。

傷の治りも遅くなるため、治療期間中は禁煙していただく必要があります。長年の喫煙習慣がある方は、治療前に禁煙への取り組みを始めることをお勧めします。

術後8割以上の患者さんが痛み止め不要

「手術は痛くないか」「腫れないか」という不安は、高齢の患者さんに特に多い声です。

当院では、術後8割以上の患者さんが痛み止めを飲まずに済んでいます。これは、手術範囲を必要最小限に抑え、丁寧な縫合を行うことで、痛みや腫れのリスクを最小化しているからです。高齢の方でも、身体への負担を抑えた治療を受けていただけます。

高齢者に優しい治療の工夫〜当院の取り組み〜

外科処置を伴うインプラント治療は、高齢の患者さんにとって心身の負担が大きいと感じられることがあります。当院では、その負担を最小限に抑えるためのさまざまな取り組みを行っています。

「切らない・縫わない・腫れない」フラップレス治療

ケースによっては、歯肉を切開しない「フラップレス(無切開)治療」が選択できます。

歯肉に小さな穴を開けてインプラントを埋入するため、縫合が不要で処置時間は約10分程度。痛みや腫れも大幅に軽減されます。高齢の患者さんにとって、回復が早く身体への負担が少ない治療法です。

歯科恐怖症・痛みが苦手な方への「静脈鎮静法」

手術への恐怖心が強い方や、痛みに敏感な方には「静脈鎮静法(睡眠無痛治療)」をご提案しています。

鎮静剤を点滴し、半分眠ったような状態で治療を受けられます。全身麻酔に近い効果がありながら、身体への負担は少なく、副作用や後遺症もありません。実際に治療を受けた患者さんから「寝て起きたら終わっていた」という声をいただいています。当院では日本歯科麻酔学会認定医と共に静脈鎮静法を実施しており、安全性を最優先にしています。

手術当日に仮歯が入る「抜歯即時荷重インプラント」

抜歯とインプラント埋入を同時に行い、手術当日に仮歯が入る治療法にも対応しています。

見た目や食事の心配がなく、治療期間も大幅に短縮できます。高齢の患者さんにとって、通院回数を減らせることは大きなメリットです。

インプラント周囲炎の予防と長期ケア

インプラントは虫歯にはなりませんが、「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病に似た症状が起こるリスクがあります。

院長の川里は日本歯周病学会専門医・指導医の資格を持ち、歯科衛生士の鈴木は臨床歯周病学会認定歯科衛生士の資格を保有しています。インプラント治療後の長期的なケアも万全の体制で対応しています。定期検診は通常2,000円程度で受けていただけます。

高齢者インプラントのよくある疑問

80歳以上でもインプラントはできますか?

骨の状態と全身の健康状態が良好であれば、80歳以上の方でも治療を受けられるケースがあります。年齢だけで判断せず、まず精密検査を受けることをお勧めします。

治療期間はどのくらいかかりますか?

一般的に、噛めるようになるまでには3〜12ヶ月程度かかります。骨造成を伴う場合は、さらに1〜3ヶ月ほど追加になることがあります。高齢の方は回復に時間がかかる場合もありますが、丁寧な治療計画を立てて進めていきます。

インプラントの費用はどのくらいですか?

インプラント治療は健康保険の適用外です。当院では、埋入費用が1歯あたり30万円、上部構造(かぶせ物)が1歯あたり10万円を目安としています。詳細な費用については、診断後にご説明します。

他院で断られた場合でも相談できますか?

はい、ご相談ください。骨が少ない・薄い方や、持病をお持ちの方など、他院で断られたケースでも対応できる場合があります。セカンドオピニオンにも対応しており、メールでの相談も受け付けています。

まとめ〜高齢でもインプラントをあきらめないために〜

インプラント治療に、明確な年齢制限はありません。

重要なのは「何歳か」ではなく、「骨の状態」と「全身の健康状態」です。高齢であっても、適切な検査と治療計画のもとで、安全にインプラント治療を受けられる可能性は十分にあります。

骨が少ない方には骨造成治療、持病のある方には体調管理と生体モニタリングを行いながらの治療、痛みが不安な方には静脈鎮静法と、患者さんの状況に合わせた対応が可能です。

「もう年だから無理」とあきらめる前に、ぜひ一度ご相談ください。インプラント歴30年以上・通算3,000本以上の実績を持つ院長が、丁寧に診断・ご説明いたします。大阪駅から徒歩5分、北新地駅から徒歩1分の好立地で、土曜日も18時まで診療しています。

▼インプラント治療の詳細・ご相談はこちら

かわさと歯科・矯正歯科 インプラント

矯正方法の選択、まずはカウンセリングで

JR北新地駅11-21出口 徒歩1分|月・火・水・金・土 診療

著者情報


院長
川里 邦夫

 

資格・所属学会・団体

日本歯周病学会専門医・指導医

顎咬合学会認定医・指導医

SJCD(日本臨床歯科学会)認定医

歯科審美学会認定医

矯正歯科学会

口腔インプラント学会専門医・指導医

補綴歯科学会

臨床歯周病学会認定医・歯周インプラント認定医

 

OJ正会員・フェローシップメンバー

AO(アメリカインプラント学会)

AAP(アメリカ歯周病学会)

セカンドオピニオン/個別相談のご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

保険の制度では、セカンドオピニオンとして保険が適応されていませんので、それぞれの医院によって内容が変わってきます。
※知識を聞くことを無料だと思っている方は、他院の保険制度をご利用ください。
※前医院の恨みつらみ、悪口などを申す機会ではございませんのでご理解ください。

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