診断用ワックスアップとは
2024年2月21日
診断用ワックスアップとは
こんな歯が入っています。
色、形、適合などよくありません。
このまま型を採ってきれいに仕上がるでしょうか?
左右の高さが合ってなく、
歯の先端や歯肉の位置は、左右対称ではありません。
歯は前に傾いています。

診断用ワックスアップ
上下で型取りを行い、咬合器にCRマウント(装着)します。
今のかみ合わせに関係のない、顎関節・筋肉によって決まる位置(中心位)です。
咬み合わせはおかしく、全体の高さが低いので、1mmかみ合わせを挙げています。
それから、最終的に作りたい形態を作ってみます。

診断用ワックスアップ
実際にワックスで作製してみると、左右のバランスが取れるところと、取れないところが明瞭になってきます。
右側の咬み合わせの面はまっすぐなのに、左側の咬み合わせの面は凹になっています。
左右対称にするには、左下の歯を削って短くしなくてはなりません。
つまり、上だけでは治療にならないことがわかります。
そして、修正されたワックスアップを基に、仮歯(プロビジョナル)を作製していきます。

診断用ワックスアップ
診断用ワックスアップ 1歯に付き\ 6000円(税別)
仮歯(プロビジョナル) 1歯に付き\ 6000円(税別)
Qなぜ仮歯が必要なの?
*最終補綴物(かぶせもの、さし歯)が入る前に、お口の中を最適の状態に整える為に必要です。
当医院では、一度入れた歯は永く永く使って頂きたいと願っています。
そしてその為には、お口の中の環境を良い状態に整えてから補綴物を入れる、という手順が必要不可欠です。
仮歯を入れることにより、噛合わせ、違和感、隣の歯との調和等、様々な事がシュミレーションできるのです。
もし、長年にわたって、ずれた噛み合わせをしている部分があるとしたら仮歯を入れ、正しい噛み合わせをつくり、
調整し、患者さんにも慣れていただいてから、最終補綴物を入れる、これが当医院の治療のやり方なのです。
歯の為だけではありません。一見まどろっこしく思えるこのやり方は、歯ぐきの為にも、かなりの威力を発揮します。
歯ぐきのラインに沿った精密な仮歯を入れれば、それまでハブラシやフロスが通らなかった部分も清掃できます。
清掃性が高くなれば、必ず歯ぐきの状態は良くなります。合わない仮歯が歯ぐきを腫らせてしまうこともあるのです。
キュッと締まった歯ぐきになってから最終補綴物を入れる…それがとても大切なのです。

仮歯(プロビジョナル)
Serendipity Dentistry かわさと歯科・矯正歯科
機能審美・矯正・歯周病・インプラント・予防歯科
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日本歯周病学会専門医・指導医
院長 川里 邦夫